【Linux】top コマンドの使い方|CPU・メモリ監視と負荷管理を徹底解説!

最終更新日 2025年2月12日

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topコマンドとは?【Linuxのリソース監視に必須】

topコマンドは、 システムの負荷状態をリアルタイムで監視できるツール です。特に以下の情報を確認するのに役立ちます。

  • CPU使用率の確認(各プロセスごとの使用率も表示)
  • メモリ(RAM)使用状況の監視
  • プロセスごとのリソース使用状況
  • システム全体の負荷状況(Load Average)
  • 特定のプロセスの状態監視

これらの情報をもとに、システムのボトルネックを特定し、負荷分散やリソースの最適化を行うことができます。

topコマンドと他の監視ツール

top

リアルタイムのシステム監視に最適です。

htop

topの強化版で、プロセス管理の操作性が向上しています。

vmstat

統計データとして表示するため、長時間のリソース傾向を把握するのに適しています。
topコマンドと他の監視ツール
新人エンジニア
新人エンジニア

先輩、topコマンドって何のために使うんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

サーバーのリソース監視に使う。例えば、CPUの負荷が高すぎてシステムが遅くなる原因を特定したり、どのプロセスがメモリを消費しているかを調べたりするのに便利だよ。

新人エンジニア
新人エンジニア

topコマンドと他の監視ツール(htopやvmstat)ってどう違うんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

htopはtopの強化版で、プロセス管理の操作性が良い。vmstatは統計データとして表示するから、長時間のリソース傾向を見たいときに使う。リアルタイムの監視ならtopが基本だな。

topコマンドの目的

システムの負荷状態を把握

CPU使用率、メモリ使用状況、プロセスごとのリソース消費などを確認できます。

ボトルネックの特定

システムの遅延やパフォーマンス低下を引き起こしている原因を特定します。

リソースの最適化

負荷分散やリソースの割り当てを調整することで、システムのパフォーマンスを向上させます。
topコマンドの目的
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topコマンドの基本的な画面の見方

topコマンドを実行すると、以下のような画面が表示されます。

$ top
top - 17:00:07 up 20 min,  2 users,  load average: 0.30, 0.13, 0.20
Tasks: 202 total,   3 running, 148 sleeping,   0 stopped,   0 zombie
%Cpu(s):  1.4 us,  1.0 sy,  0.0 ni, 97.3 id,  0.3 wa,  0.0 hi,  0.0 si,  0.0 st
KiB Mem :   976856 total,    70600 free,   712820 used,   193436 buff/cache
KiB Swap:  2098172 total,  2089980 free,     8192 used.   102368 avail Mem

  PID USER      PR  NI    VIRT    RES    SHR S %CPU %MEM     TIME+ COMMAND
 2001 test      20   0 3007404 174564  59964 S  1.7 17.9   0:26.32 gnome-shell
 1258 root      20   0  328572  50292  25260 S  1.3  5.1   0:06.43 X

この画面は 3つのエリア に分かれています。

  1. システム全体の情報(最上部)
  2. CPUとメモリの使用状況
  3. プロセス一覧(各プロセスのリソース使用率)
  4. まとめ
topコマンドの基本画面

システム全体の情報

現在時刻、稼働時間、ログインユーザー数、ロードアベレージなど。

CPUとメモリの使用状況

CPU使用率、メモリ使用量、スワップ領域の使用状況など。

プロセス一覧

各プロセスのPID、ユーザー、CPU使用率、メモリ使用率、実行時間、コマンド名など。
topコマンドの基本画面
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① システム全体の情報(最上部)

  • 現在時刻 top - 17:00:07
  • 稼働時間 up 20 min
  • ログインユーザー数 2 users
  • ロードアベレージ(負荷平均値) 0.30, 0.13, 0.20(1分、5分、15分の平均負荷)

② CPUとメモリの使用状況

  • CPU使用率:
    • %Cpu(s) 1.4 us, 1.0 sy, 97.3 id
      • us(ユーザープロセス)、sy(カーネル)、id(アイドル状態)
  • メモリ情報
    • KiB Mem : 976856 total, 70600 free, 712820 used(メモリ総量・空き・使用中)
    • KiB Swap: 2098172 total, 2089980 free, 8192 used(スワップ領域)

③ プロセス一覧(各プロセスのリソース使用率)

  • PID(プロセスID)
  • USER(実行ユーザー)
  • %CPU(CPU使用率)
  • %MEM(メモリ使用率)
  • COMMAND(プロセス名)
新人エンジニア
新人エンジニア

ロードアベレージってどのくらいの数値だと問題があるんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

ロードアベレージの値がCPUのコア数を超えると負荷が高すぎる。例えば、CPUが4コアなら 4.0 を超えると処理が滞る可能性がある。

新人エンジニア
新人エンジニア

スワップが減ると何が起きるんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

スワップが不足するとメモリ不足になって、システムが異常に遅くなる。最悪の場合、プロセスが強制終了することもある。

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まとめ

topコマンドは、Linuxサーバーの リソース監視の基本ツール です。
CPU負荷・メモリ使用率・プロセスごとの負荷 をリアルタイムで確認でき、 システムのパフォーマンス管理 に欠かせません。
次の章では、実際の使い方や便利なオプションについて詳しく解説します。

topコマンドの基本的な使い方

Linuxのtopコマンドは、システムのリソース使用状況をリアルタイムで監視するための基本ツールです。
シンプルなコマンドですが、多くのオプションがあり、目的に応じて使い分けることで効率的にサーバーの状態を把握できます。

本章では、topコマンドの実行方法、主要なオプション、プロセスの状態を確認する方法を解説します。

  1. topコマンドの実行方法
  2. topコマンドの基本オプション一覧
  3. プロセス情報の見方
  4. CPU使用率の高いプロセスを特定する
  5. メモリ使用率の高いプロセスを特定する
  6. 特定のプロセスを検索する
  7. まとめ
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topコマンドの実行方法

topコマンドは、Linuxのターミナルで単純に top と入力するだけ で使用できます。

$ top

このコマンドを実行すると、リアルタイムでリソースの使用状況が表示され、3秒ごとに更新されます。
終了するには、キーボードで q を押す だけです。

新人エンジニア
新人エンジニア

topコマンドってどうやって止めるんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

q を押せば終了できる。でも、Ctrl + C でも止められるぞ。

新人エンジニア
新人エンジニア

画面が勝手に更新されるのを止めることはできますか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

Ctrl + S で一時停止、Ctrl + Q で再開できる。

topコマンドの実行方法

topコマンドは、Linuxのターミナルで `top` と入力するだけで実行できます。実行すると、リアルタイムでリソースの使用状況が表示され、3秒ごとに更新されます。終了するには、キーボードで `q` を押します。
topコマンドの実行方法
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topコマンドの基本オプション一覧

topコマンドには、多くのオプションがあり、用途に応じて出力をカスタマイズできます。
ここでは、よく使われる主要なオプション を紹介します。

オプション説明
-d 秒数更新間隔を変更(例: top -d 5 で5秒ごとに更新)
-n 回数指定回数分だけ表示して終了(例: top -n 10 で10回更新後に終了)
-bバッチモードで出力(ログに記録する際に便利)
-o 項目並び順を変更(例: top -o %CPU でCPU使用率順にソート)
-u ユーザー名指定ユーザーのプロセスのみ表示
新人エンジニア
新人エンジニア

更新間隔を変えたいんですが、どうすればいいですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

top -d 5 みたいに -d オプションを使えばいい。実行中なら s を押して秒数を入力しても変更できる。

新人エンジニア
新人エンジニア

topの結果を保存しておきたいのですが?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

バッチモード -b を使って top -b -n 10 > top_log.txt みたいにすれば、出力をファイルに保存できる。

topコマンドの基本オプション

-d 秒数

更新間隔を変更します。

-n 回数

指定回数分だけ表示して終了します。

-b

バッチモードで出力します。

-o 項目

並び順を変更します。
topコマンドの基本オプション
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プロセス情報の見方

topコマンドの出力のプロセス一覧部分には、以下のような情報が表示されます。

  PID USER      PR  NI    VIRT    RES    SHR S %CPU %MEM     TIME+ COMMAND
 2001 test      20   0 3007404 174564  59964 S  1.7 17.9   0:26.32 gnome-shell
項目説明
PIDプロセスID
USERプロセスの所有者
PR優先度
NINice値(優先度の調整値)
%CPUCPU使用率
%MEMメモリ使用率
TIME+実行時間(CPU時間の合計)
COMMAND実行されているコマンド
プロセス情報の見方

PID

プロセスID

USER

プロセスの所有者

%CPU

CPU使用率

%MEM

メモリ使用率

TIME+

実行時間

COMMAND

実行されているコマンド
プロセス情報の見方
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CPU使用率の高いプロセスを特定する

CPU使用率が高いプロセスを特定するには、
top 実行後に P キー を押すと、CPU使用率順にソート できます。

$ top
(実行中に P を押す)
CPU使用率の高いプロセスを特定する

top実行中に `P` キーを押すと、CPU使用率順にソートできます。これにより、CPU負荷の高いプロセスを簡単に特定できます。
CPU使用率の高いプロセスを特定する

メモリ使用率の高いプロセスを特定する

メモリ消費の多いプロセスを調べるには、
M キー を押せば、メモリ使用率順に並び替え できます。

$ top
(実行中に M を押す)
メモリ使用率の高いプロセスを特定する

top実行中に `M` キーを押すと、メモリ使用率順にソートできます。これにより、メモリ消費の多いプロセスを特定できます。
メモリ使用率の高いプロセスを特定する
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特定のプロセスを検索する

特定のプロセスを検索するには、o キー を押して検索条件を入力します。
例えば、特定のユーザーのプロセスを表示したい場合は、以下のように入力します。

oキーを押下
USER=test
新人エンジニア
新人エンジニア

特定のプロセスだけを探したいんですが?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

o を押して条件を入力すればフィルタリングできる。例えば COMMAND=nginx って入力するとnginx関連のプロセスだけ表示される。

新人エンジニア
新人エンジニア

CPU使用率が高いプロセスだけ表示する方法はありますか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

top の実行中に P を押せば、CPU使用率の高い順に並ぶ。

まとめ

topコマンドを使うと、システム全体の負荷状況やプロセスごとのリソース消費をリアルタイムで監視 できます。
基本的なオプションを活用し、必要な情報を素早く取得できるようになりましょう。

次の章では、topコマンドの出力項目の詳細 について解説します。

topコマンド: まとめ

topコマンドは、Linuxサーバーのリソース監視の基本ツールです。CPU負荷、メモリ使用率、プロセスごとの負荷をリアルタイムで確認することで、システムのパフォーマンス管理に役立ちます。
topコマンド: まとめ
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topコマンドの出力項目の詳細解説

topコマンドは、CPU、メモリ、スワップ領域などのシステムリソースをリアルタイムで監視できるツールです。
ここでは、出力される主要な項目の意味と、リソースの使用状況をどのように解釈すればよいのか を解説します。

  1. CPUの使用率をチェックする
  2. メモリ使用状況の確認
  3. スワップ領域の監視
  4. まとめ

CPUの使用率をチェックする

topコマンドを実行すると、CPUの使用率は%Cpu(s)の行に表示 されます。

%Cpu(s):  1.4 us,  1.0 sy,  0.0 ni, 97.3 id,  0.3 wa,  0.0 hi,  0.0 si,  0.0 st

各項目の意味は以下の通りです。

項目説明
usユーザープロセス(アプリケーション)が使用しているCPU割合
syカーネル(システムプロセス)が使用しているCPU割合
ni優先度を変更されたプロセスが使用しているCPU割合
idアイドル状態(未使用)のCPU割合
waI/O待ちの時間(ディスク読み書きによるCPU待機)
hiハードウェア割り込み処理時間
siソフトウェア割り込み処理時間
st仮想環境でホストOSによって奪われたCPU時間

CPU負荷が高い場合、特に ussy の値が大きくなっているかを確認 しましょう。
また、wa(I/O待ち)の数値が高いと、ディスクI/Oがボトルネックになっている可能性 があります。

新人エンジニア
新人エンジニア

ussy は何が違うんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

us はアプリケーションがCPUを使っている時間、sy はカーネルが使っている時間だ。sy が高すぎるとカーネルの負荷が大きくなっている可能性がある。

新人エンジニア
新人エンジニア

wa が高いと何が問題なんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

ディスクI/O待ちが発生している。ストレージの負荷が高いか、スワップが多すぎる場合がある。

CPU使用率の確認

us

ユーザープロセス(アプリケーション)が使用しているCPU割合

sy

カーネル(システムプロセス)が使用しているCPU割合

id

アイドル状態(未使用)のCPU割合

wa

I/O待ちの時間(ディスク読み書きによるCPU待機)

CPU負荷が高い場合、特に us や sy の値が大きくなっているかを確認しましょう。 また、wa(I/O待ち)の数値が高いと、ディスクI/Oがボトルネックになっている可能性があります。
CPU使用率の確認
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メモリ使用状況の確認

topコマンドでは、メモリの使用状況は以下のように表示されます。

KiB Mem :   976856 total,    70600 free,   712820 used,   193436 buff/cache
KiB Swap:  2098172 total,  2089980 free,     8192 used.   102368 avail Mem
項目説明
total総メモリ容量
free未使用メモリ
used使用中のメモリ
buff/cacheバッファ・キャッシュとして利用されているメモリ
avail Memすぐに使用できるメモリ量

free の値が低くても、すぐにメモリ不足になるとは限りません。
Linuxは使用していないメモリをキャッシュとして確保するため、buff/cache を含めた avail Mem の値を確認することが重要です。

新人エンジニア
新人エンジニア

free の値が少ないんですが、大丈夫ですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

Linuxはメモリを効率的に使うから、キャッシュに回してることが多い。avail Mem の値を見れば本当に使えるメモリがわかる。

新人エンジニア
新人エンジニア

buff/cache は削除できるんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

キャッシュはシステムが自動管理するが、手動でクリアしたいなら sync; echo 3 > /proc/sys/vm/drop_caches を実行すればリセットできる。ただし、頻繁にクリアするのは推奨されない。

メモリ使用状況の確認

total

総メモリ容量

free

未使用メモリ

used

使用中のメモリ

buff/cache

バッファ・キャッシュとして利用されているメモリ

free の値が低くても、すぐにメモリ不足になるとは限りません。 Linuxは使用していないメモリをキャッシュとして確保するため、buff/cache を含めた avail Mem の値を確認することが重要です。
メモリ使用状況の確認
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スワップ領域の監視

スワップ領域(Swap)は、物理メモリが不足したときにディスクを仮想メモリとして使用する機能です。
topコマンドでは、スワップの使用状況は以下のように表示されます。

KiB Swap:  2098172 total,  2089980 free,     8192 used.   102368 avail Mem
項目説明
totalスワップ領域の総容量
free未使用のスワップ領域
used使用中のスワップ領域
avail Mem実際に使用可能なメモリ量

スワップの使用量 (used) が増えると、ディスクアクセスが増えてシステムが極端に遅くなることがあります。
スワップの使用率が高い場合は、メモリの使用状況を見直し、不要なプロセスを終了する ことを検討しましょう。

新人エンジニア
新人エンジニア

スワップが増えると、どうしてシステムが遅くなるんですか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

スワップはディスクを仮想メモリとして使うから、RAMよりアクセス速度が圧倒的に遅い。だからスワップが増えると、アプリの動作が重くなる。

新人エンジニア
新人エンジニア

スワップを減らす方法はありますか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

不要なプロセスを終了するか、swapoff -a で一時的にスワップを無効にできる。でも、メモリ不足だとすぐにクラッシュするから注意。

スワップ領域の監視

total

スワップ領域の総容量

free

未使用のスワップ領域

used

使用中のスワップ領域

avail Mem

実際に使用可能なメモリ量

スワップの使用量 (used) が増えると、ディスクアクセスが増えてシステムが極端に遅くなることがあります。 スワップの使用率が高い場合は、メモリの使用状況を見直し、不要なプロセスを終了することを検討しましょう。
スワップ領域の監視
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まとめ

topコマンドの出力を理解すれば、CPUやメモリ、スワップの使用状況を正しく把握し、
システムのボトルネックを特定することができます。

  • CPU使用率 (%Cpu(s)) は ussy を確認し、負荷の原因を特定する
  • メモリ (KiB Mem) は avail Mem を確認し、実際に使用可能な量を把握する
  • スワップ (KiB Swap) は used の増加に注意し、不要なプロセスを終了する

topコマンドの応用テクニック

topコマンドを活用すれば、特定のプロセスをフィルタリングしたり、並び替えたり、バッチモードで実行したりすることができます。
これらの機能を使いこなすことで、大量のプロセスの中から必要な情報を素早く取得し、効率的にシステムの状態を把握 できます。

  1. 特定のユーザーのプロセスを表示する
  2. 実行中のプロセスのみを表示する
  3. 特定のプロセスを検索する
  4. CPU使用率順に並び替える
  5. メモリ使用率順に並び替える
  6. プロセスの実行時間順に並び替える
  7. カスタム並び替え
  8. topの結果をファイルに保存する
  9. topのデータを解析する
  10. 定期的にtopの情報を取得する
  11. まとめ
topコマンドの応用テクニック

特定のユーザーのプロセスを表示する

特定のユーザーのプロセスのみを表示するには、-u オプション を使用します。

実行中のプロセスのみを表示する

アイドル状態のプロセスを除外し、実行中のプロセスのみを表示したい場合は、i キー を押します。

特定のプロセスを検索する

プロセス一覧から特定のコマンドを検索するには、o キーを押して条件を指定します。

これらの機能を使いこなすことで、大量のプロセスの中から必要な情報を素早く取得し、効率的にシステムの状態を把握できます。
topコマンドの応用テクニック
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特定のユーザーのプロセスを表示する

特定のユーザーのプロセスのみを表示するには、-u オプション を使用します。

$ top -u username

例えば、root ユーザーのプロセスのみを表示する場合は以下のようにします。

$ top -u root

実行中のプロセスのみを表示する

アイドル状態のプロセスを除外し、実行中のプロセスのみを表示したい場合は、i キー を押します。

(top 実行中に i を押す)

特定のプロセスを検索する

プロセス一覧から特定のコマンドを検索するには、o キーを押して条件を指定 します。
例えば、nginx に関連するプロセスのみ表示する場合は、top実行後に以下を入力します。

oキーを押下
COMMAND=nginx
新人エンジニア
新人エンジニア

特定のユーザーのプロセスだけ見たいんですが?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

top -u ユーザー名 で表示できる。実行中なら o を押して USER=ユーザー名 を入力してもOK。

新人エンジニア
新人エンジニア

不要なプロセスを除いて、実行中のものだけ表示できますか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

i を押せば、アイドル状態のプロセスを非表示にできる。

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CPU使用率順に並び替える

CPUの使用率が高いプロセス順に並び替えるには、top実行中に P キー を押します。

(top 実行中に P を押す)
CPU使用率順に並び替える

CPUの使用率が高いプロセス順に並び替えるには、top実行中に P キー を押します。

メモリを多く消費しているプロセス順に並び替えるには、M キー を押します。

長時間実行されているプロセス順に並び替えたい場合は、T キー を押します。
CPU使用率順に並び替える

メモリ使用率順に並び替える

メモリを多く消費しているプロセス順に並び替えるには、M キー を押します。

(top 実行中に M を押す)

プロセスの実行時間順に並び替える

長時間実行されているプロセス順に並び替えたい場合は、T キー を押します。

(top 実行中に T を押す)

カスタム並び替え

-o オプションを使用すると、指定した項目で並び替えができます。例えば、メモリ使用率順に表示したい場合 は以下のようにします。

$ top -o %MEM
新人エンジニア
新人エンジニア

CPU負荷の高いプロセスをすぐに見つける方法は?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

P を押せばCPU使用率順に並び替えられる。

新人エンジニア
新人エンジニア

メモリをたくさん使っているプロセスを知りたいです。

先輩エンジニア
先輩エンジニア

M を押せば、メモリ使用率の高い順に表示できる。

topの結果をファイルに保存する

以下のコマンドで、topの結果をファイルに保存 できます。

$ top -b -n 5 > top_output.txt

このコマンドでは、5回分のtopコマンドの出力を top_output.txt に記録 します。

topの結果をファイルに保存する

以下のコマンドで、topの結果をファイルに保存できます。

$ top -b -n 5 > top_output.txt


このコマンドでは、5回分のtopコマンドの出力を top_output.txt に記録します。
topの結果をファイルに保存する
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topのデータを解析する

バッチモードで取得したデータは、grepやawkなどのコマンドと組み合わせて解析できます。

$ top -b -n 1 | grep "nginx"

このコマンドは、topの出力から nginx に関連するプロセスのみを抽出します。

topのデータを解析する

バッチモードで取得したデータは、grepやawkなどのコマンドと組み合わせて解析できます。

$ top -b -n 1 | grep "nginx"


このコマンドは、topの出力から nginx に関連するプロセスのみを抽出します。
topのデータを解析する
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定期的にtopの情報を取得する

cronジョブを設定すれば、定期的にtopの情報を取得できます。
例えば、1分ごとにtopの結果を保存するには、以下の設定を crontab -e で追加します。

* * * * * top -b -n 1 >> /var/log/top.log
新人エンジニア
新人エンジニア

topの情報をファイルに保存したいんですが?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

top -b -n 5 > top_output.txt で、5回分のデータを記録できる。

新人エンジニア
新人エンジニア

特定のプロセスだけ記録できますか?

先輩エンジニア
先輩エンジニア

top -b -n 1 | grep nginx で、nginxに関連するプロセスだけ抽出できる。

定期的にtopの情報を取得する

cronジョブを設定すれば、定期的にtopの情報を取得できます。

- top -b -n 1 >> /var/log/top.log


例えば、1分ごとにtopの結果を保存するには、上記の設定を crontab -e で追加します。
定期的にtopの情報を取得する
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まとめ

topコマンドの応用テクニックを使うと、特定のプロセスを絞り込んだり、並び替えたり、ログとして保存 できます。

  • -u オプションでユーザーを指定、o キーでフィルタリング
  • P(CPU使用率)、M(メモリ使用率)、T(実行時間)で並び替え
  • -b オプションでログを保存し、定期的な監視に活用
まとめ

topコマンドの出力項目を理解すれば、CPUやメモリ、スワップの使用状況を正しく把握し、システムのボトルネックを特定することができます。

topコマンドの応用テクニックを使うと、特定のプロセスを絞り込んだり、並び替えたり、ログとして保存できます。

-u オプションでユーザーを指定、o キーでフィルタリング、P(CPU使用率)、M(メモリ使用率)、T(実行時間)で並び替え、-b オプションでログを保存し、定期的な監視に活用できます。
まとめ

【参考】topコマンドの全オプション一覧

オプション説明
-b, --batchバッチモードで実行。ユーザー入力を受け付けず、指定回数 (-n) 実行後に終了。ログ記録やスクリプトでの利用に便利。
-c, --cmdline-toggleプログラム名とコマンドライン引数の表示を切り替える (c キーと同じ効果)。
-d, --delay=秒数画面更新の間隔を指定(小数も指定可能)。デフォルト設定を上書きできる (d キーでも変更可能)。
`-E, --scale-summary-mem=km
`-e, --scale-task-mem=km
-H, --threads-show各スレッドを個別に表示(デフォルトではプロセス単位で集計表示)。
-h, --helpヘルプを表示して終了。
-i, --idle-toggleCPUを使用していないプロセスを非表示にする (i キーと同じ効果)。
-n, --iterations=回数指定した回数だけ更新を実行し、その後自動終了。
-O, --list-fields使用可能なフィールド名を一覧表示し、終了。
-o, --sort-override=フィールド名プロセス一覧のソート順を変更。+ で降順、- で昇順に設定可能。
-p, --pid=PIDリスト指定したPIDのプロセスのみ表示(最大20個のPIDを指定可能)。
-S, --accum-time-toggleプロセスの累積CPU時間を表示 (S キーと同じ効果)。
-s, --secure-modeセキュアモードで実行(ルートユーザーでも設定変更不可)。
-U, --filter-any-user=ユーザー名/ID指定したユーザーのプロセスのみ表示(実ユーザー、効果ユーザーなどすべてのユーザーIDにマッチ)。
-u, --filter-only-euser=ユーザー名/ID指定した 実行ユーザー(EUID) のプロセスのみ表示。
-V, --versionバージョン情報を表示し、終了。
-w, --width[=列数]出力の横幅を調整(最大512列まで)。環境変数 COLUMNS を利用可能。
-1, --single-cpu-toggleCPUコアごとの使用状況を個別表示 (1 キーと同じ効果)。
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ゴリタン

インフラエンジニアとして、ネットワークとサーバーの運用・保守・構築・設計に幅広く携わり、
現在は大規模政府公共データの移行プロジェクトを担当。

CCNPやLPICレベル3、AWSセキュリティスペシャリストなどの資格を保有しています。

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