最終更新日 2025年3月9日

LPIC201試験の概要と基本情報
LPIC201は、LPI(Linux Professional Institute)が提供する「LPIC-2」認定の最初の試験であり、中級レベルのLinux技術者向けに設計されています。LPIC-2の取得には、LPIC201とLPIC202の両方に合格する必要があります。
この試験では、システム管理者が実務で求められる高度なLinuxの知識とスキルが問われます。特に、カーネルの管理、システムのブートプロセス、ファイルシステム、ストレージ管理、ネットワーク設定などが重要なポイントとなります。

LPIC201ってどんな試験ですか?

LPIC-2認定の最初の試験で、Linuxの高度な管理スキルが問われるよ。サーバーの運用やトラブルシューティングが中心だね。

受験資格はありますか?

LPIC201を受験するのに特別な資格はないけど、LPIC-1(101と102)を取得してからのほうが理解しやすいよ。

試験の出題範囲はどんな感じですか?

カーネルの設定、RAIDやLVMを含むストレージ管理、ブートローダー、システムメンテナンス、ネットワークの基本設定が主な範囲だね。

試験の形式はどうなっていますか?

選択問題と記述式問題があるよ。問題数は60問で、試験時間は90分。合格ラインは約500点(200~800点のスコア)だよ。
まとめ
LPIC201は、Linuxシステムの管理や運用に関するスキルを証明する試験で、Linuxエンジニアにとって重要な資格の一つです。試験範囲は広いですが、実務に直結する知識が多いため、学習の成果を実感しやすいのが特徴です。試験形式や出題範囲をしっかり把握し、計画的に学習を進めることが合格のカギとなります。

LPIC201合格体験記|学習方法や試験対策を徹底解説
LPIC201は、Linuxシステムの管理や運用に関する知識を問う中級レベルの試験です。試験範囲が広く、実務経験がないと難しく感じることもありますが、適切な学習方法と計画的な対策で十分合格できます。
ここでは、私の学習期間・試験結果・使用した教材について、体験談を交えて紹介します。
- 勉強期間と合計学習時間|どれくらいの時間が必要?
- LPIC201の試験結果|スコアや難易度を公開
- 使用した教材・参考書・テキスト|おすすめの勉強ツール
- LPIC201合格のために実施した勉強内容
- LPIC201の試験傾向と難易度|出題範囲や頻出分野を分析
- LPIC201に合格するためのポイント|押さえておくべき対策は?
- LPIC201合格後の反省点|試験対策で改善すべきこと
- まとめ|LPIC201合格のための総括と今後の学習のヒント
勉強期間と合計学習時間|どれくらいの時間が必要?
当方は合格するまでに約120時間の学習を行いました。
私はLinuxの実務経験が2年ほどありましたが、LPIC201の範囲は普段触らない部分も多く、体系的な学習が必要でした。

LPIC201って、どのくらい勉強すれば受かりますか?

Linux経験があるなら100〜120時間、未経験なら150時間以上が目安だね。

どんなスケジュールで進めましたか?

平日は1〜2時間、休日は3〜4時間勉強して、2ヶ月半で合格したよ。
私の実際の学習スケジュール
期間 | 学習内容 | 時間 |
---|---|---|
1週目 | 公式テキストを読み、出題範囲を把握 | 10時間 |
2〜5週目 | 問題集を解きながら理解を深める | 50時間 |
6〜7週目 | 苦手分野の復習と実機演習 | 30時間 |
8週目 | 模試を解いて仕上げ | 30時間 |

LPIC201の試験結果|スコアや難易度を公開
スコア640点で合格。難易度は「基礎を押さえていれば合格できるレベル」でした。
問題は選択式が中心ですが、一部手を動かしていないと分かりにくい問題も出題されました。
試験の結果は以下です。
60問中51問正解で点数は640点です。



試験のスコアはどれくらいでしたか?

640点で合格したよ。合格ラインは500点前後だから、合格自体は難しくないけど、しっかり対策しないとギリギリになることもある。

実際に難しかった分野は?

カーネルの管理、RAID/LVM、システムの復旧あたりが難しく感じたね。

使用した教材・参考書・テキスト|おすすめの勉強ツール
公式教材+問題集+実機演習の3つが必須。
教材だけでなく、実際に手を動かすことが合格のカギでした。

どの教材が一番役に立ちましたか?

Linux教科書 LPICレベル2が分かりやすくて良かった。あとはPing-tの問題集で知識を定着させたね。
実際に使った教材と利用してみての感想
参考書 | 特徴 | 利用してみての感想 |
---|---|---|
LPICレベル2 Linux技術者認定試験学習書 | 試験範囲を網羅 | 公式教材なので安心感があるが、やや情報量が多く理解に時間がかかることも。基礎固めに最適。 |
Ping-t | 実践的な問題が豊富 | 問題数が多く、繰り返し解くことで知識が定着する。解説も丁寧で、本番の試験対策に役立った。しかしコマンド問題は勉強しなくても合格可能だった。 |
仮想環境(VirtualBox, VMware) | コマンド操作の理解が深まる | 実機を使うことで、設定変更やトラブルシューティングの流れが身についた。本番での応用力が上がる。 |

実機演習ってやっぱり必要ですか?

絶対にやったほうがいい。 試験では、設定ファイルの場所やコマンドのオプションを問う問題が出るからね。
まとめ
LPIC201の合格には、最低100〜150時間の学習が必要です。私は120時間の学習を行い、公式教材+問題集+実機演習を組み合わせた学習方法で合格しました。試験では、特にカーネル管理やストレージ設定の分野が難しく感じましたが、実機を使った演習が役立ちました。これから受験する方は、「知識+実践」のバランスを意識して学習することをおすすめします。

LPIC201合格のために実施した勉強内容
テキスト学習+問題演習+実機環境の3つをバランスよく取り入れることが合格の鍵でした。
私は、公式教材を読むだけでなく、問題演習を繰り返し、実機で試しながら理解を深める方法を実践しました。

LPIC201の勉強って、どういう流れで進めましたか?

最初に公式テキストを一周読んで試験範囲を把握し、その後問題演習と実機での検証を繰り返したよ。

問題集はどのくらい解きましたか?

Ping-tを5周以上解いたよ。間違えた問題は解説を読んで、実際にコマンドを動かして復習した。
実際に行った学習内容
- 公式テキストを1周読む(理解を深めるためにメモを取る)
- Ping-tを解きながら理解を確認
- 実機環境(VirtualBox, VMware)でコマンドを実行して学習
- Ping-tの苦手分野をリストアップし、重点的に復習
- 直前1週間は模試を解きながら総仕上げ

LPIC201の試験傾向と難易度|出題範囲や頻出分野を分析
システム管理の実務に直結する問題が多く、特にストレージ管理やブートローダー関連の出題が多かった。
問題の難易度は、基本をしっかり押さえていれば解けるが、実務経験がないと厳しい問題もあると感じました。

どんな問題がよく出ましたか?

RAIDとLVMの設定、GRUBのトラブルシューティング、シェルスクリプトの基本構文がたくさん出題されました。

意外と難しかった分野は?

システム復旧関連(レスキューモードの使い方)や、ログ管理の詳細な設定は、事前に対策しないと解けなかった。
頻出分野と対策
多く出題された分野 | オススメの対策方法 |
---|---|
RAID / LVMの設定 | 実機環境で構築しながら学習 |
GRUBの設定とトラブルシューティング | 設定変更 → 再起動で動作確認 |
シェルスクリプトの基礎 | 実際にスクリプトを作成して実行 |
ログ管理とシステム監視 | journalctl や rsyslog の設定を実践 |
レスキューモードとシステム復旧 | 仮想環境でOSを壊してリカバリ練習 |

LPIC201に合格するためのポイント|押さえておくべき対策は?
問題集を解くだけでなく、実機での演習を必ず取り入れること。
LPIC201は、単なる知識ではなく、実務での運用を意識した問題が多いため、手を動かすことが重要だと感じました。

試験対策で一番大事なことは何ですか?

実機を触ること。 設定ファイルの場所やコマンドのオプションは、実際に使わないと覚えにくいからね。

模試はやったほうがいいですか?

本番に近い形式で解いておくと、時間配分の感覚が掴めるから絶対にやったほうがいい。
試験対策のポイント
- 実機を使って設定・動作を確認する
- 問題集(特にPing-t)を繰り返し解く
- 設定ファイルの場所やオプションを暗記する
- 模試を解いて時間配分を把握する
- Ping-tのコマンド問題はやらなくて良い
- 公式テキストの問題演習はやらなくて良い

LPIC201合格後の反省点|試験対策で改善すべきこと
直前の学習で細かいオプションを詰め込むより、基礎的な設定の理解を深めるべきだった。
問題集を解くことに集中しすぎて、実機での検証が不足していた部分があり、迷う問題がいくつかあったのが反省点です。
また、Ping-tのコマンド問題はやらなくて正解でした。
問題数が多く暗記に時間が掛かるため、使用せず受験しましたが問題なく合格できました。
LPICレベル2 Linux技術者認定試験学習書についている問題演習も利用せず、Ping-tの問題演習のみに時間をかけましたが、この方法は正解でした。

試験後に『もっとやっておけばよかった』と思ったことは?

システム復旧の練習。 設定ミスでブートできなくなったときの対応を、もっと実機で試しておけばよかった。

試験前の1週間は何をするのがベスト?

模試を解きながら、苦手分野を集中対策するのが効果的。 直前に新しいことを詰め込むより、復習に時間を使うほうがいい。

まとめ|LPIC201合格のための総括と今後の学習のヒント
LPIC201は、知識だけでなく、実践的なスキルも問われる試験でした。合格のためには、問題集+実機演習のバランスが重要です。特に、ブートローダーの設定、ストレージ管理、システム復旧は重点的に対策する必要がありました。
これから受験する人は、単なる暗記ではなく、Linuxの仕組みを理解しながら学習を進めることが大切です。試験合格後も、LPIC202に向けて継続的に学習を進めていきましょう。


ゴリタン
インフラエンジニアとして、ネットワークとサーバーの運用・保守・構築・設計に幅広く携わり、
現在は大規模政府公共データの移行プロジェクトを担当。
CCNPやLPICレベル3、AWSセキュリティスペシャリストなどの資格を保有しています。