最終更新日 2024年10月24日
この記事はこんな人におすすめ!
CCNP ENCORの勉強方法が知りたい
どんな問題が出てくるのか教えてほしい
これからCCNPを受験しようと考えている
記事の概要
CCNP ENCORに合格しましたので、実際に行った勉強方法や、どのような教材が有効だったか、
実際の試験にはどのような問題が出題されたのかなどを記載します。
また、これからCCNPを受験する方向けに、どのような試験なのか、試験の概要なども説明します。
CCNP ENARSIについては以下の記事で紹介しているのでよかったら見てみてください。
CCNP ENCOR とは???
CCNP ENCOR とは CCNP Enterprise のコア試験です。
CCNP Enterprise はCisco社が提供するネットワーク関連の知識を証明する資格のうちの1つです。
Cisco社が提供するネットワーク関連の資格は5つあり、CCNP Enterprise はそのうちの3つ目のレベルの資格です。
レベル1:CCT
レベル2:CCNA
レベル3:CCNP
レベル4:CCIE
レベル5:CCAr
レベル3といっても CCNP Enterprise は企業向けのネットワークソリューションスキルに対して、プロフェッショナルの能力を証明する資格のためなかなかの難易度です。
インフラエンジニア関係の職場でCCNP Enterprise を持っていれば結構威張れます(笑)
ちなみにCCIEを持っていれば年収1000万円は固く、職場で一目置かれる存在になります!
CCNP Enterprise の資格を取得するには試験に2つ合格する必要があり、
そのうちの1つが、今回紹介する CCNP ENCOR です。
ちなみにCCNP Enterprise ではコア試験(全員必ず受験する試験)として CCNP ENCOR 、
選択科目としてもう1つ試験を受験して合格する必要があります。
CCNP ENCOR の試験範囲
CCNP ENCOR の試験範囲の詳細は↓のURLから確認できます。
CCNP ENCOR の試験範囲をざっくりまとめると↓のような感じです。
試験分野 | 出題内容 |
アーキテクチャ | 企業ネットワーク、SDWAN、SD-Access、QOS、CEF |
仮想化 | VRF、仮想マシン、仮想スイッチ、LISP、VXLAN |
インフラストラクチャ | VLAN、STP、ポートチャネル、EIGRP、BGP、WLAN、NTP |
ネットワークアシュアランス | NetFlow、IPSLA、Syslog、NetConf、RestConf |
自動化 | Python、DNAC、YANG、構成管理ツール |
セキュリティ | AAA、ACL、CoPP、EAP、PSK |
CCNP ENCOR の合格点
CCNP ENCOR の合格点は1000点満点中825点です。
そのため、8割くらい取れれば合格になります。
しかし、最低点が300点のため、8割取れなくても合格になるケースがあるようです
Ciscoの公式サイトでは、合格点は800点から850点と記載されていますが、実際は825点です。
※私は何度も受験していますが、すべて825点満点でした。
勉強方法
実際に使用した教材
・Ping-t
・ネットワークエンジニアとして というサイト
・シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]コンセントレーション試験 ENARSI(300-410) (EXAMPRESS) [ 林口 裕志 ]
・徹底攻略Cisco CCNP Routing & Switching ROUTE教科書[300-101J]対応【電子書籍】[ 株式会社ソキウス・ジャパン ]
・徹底攻略Cisco CCNP Routing & Switching SWITC 試験番号300-115J [ ソキウス・ジャパン ]
・シスコ技術者認定教科書 CCNP Routing and Switching TSHOOT テキスト&問題集 [対応試験]300-135J 対応試験300-135J (Cisco教科書) [ システムアーキテクチュアナレッジ中道賢 ]
勉強時間と勉強方法
勉強時間の合計は240時間 1日4時間×60日(2か月)
最初に「ネットワークエンジニアとして」のサイトの初級エンジニア、中級エンジニアで使用されているConfigをすべてCiscoパケットトレーサーやGNS3で手を動かして学びました。
次に「シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集」でわからない部分を熟読
次にPing-tの問題集を5周ほど勉強。
⇒CCNP ENCOR に受験したが不合格。
受験して不合格だったので、旧CCNPの徹底攻略シリーズのROUTE、SWICH、TSHOOTを理解できるまで熟読。
⇒CCNP ENCOR に受験して合格!!!(2022年7月)
受験した感想とアドバイス
Ping-tだけでも合格することは可能ですが、1度で合格するのは難しいかもしれません。
Ping-tは日本語がわかりやすく記載されていますが、本番の試験は非常に日本が分かりくく、
最初に受験したときに非常に悩みました。
また、本番の試験はPing-tの問題よりも少しひねくったような問題が出題されるので、
慣れが必要だと感じました。
また、今回分かったことは、CCNP ENCOR の試験はほとんどCiscoのドキュメントの内容から出題されています。Ciscoのドキュメントの内容や、Ciscoのサポートページで質問に上がっている内容から出題されていました。受験後にわからなかった内容をググってみたらCiscoのドキュメントにそのまんま掲載されていたりしてびっくりしました。
また、徹底攻略の問題集からも少し出題されていたと思います。
CCNP ENCORの公式の教科書も販売されていますが、こちらの教科書は基本的な知識を身に着ける場合は
有効だと思いますが、内容が簡単すぎでこれだけでは合格するのは不可能です。
基礎知識を身に着ける分にはいいと思います。
自動化の問題ですが、PythonやCiscoのアプレットコードの問題がいくつか出題されました。
しかしいづれも基本的な内容が分かっていれば解ける問題でした。ただ、出題された内容はとても長文でびっくりしました。
まとめると、安全に合格するにはPing-tの内容を完璧にして、徹底攻略の問題集も併せて勉強しておけば比較的受かりやすいと感じました。