最終更新日 2024年12月23日
スポンサーリンクリソース使用率の確認の必要性
キャパシティープランニングで、今後構築しようとしているシステムがどのくらいの
リソースを必要とするのか確認するためにも、現在のリソースの使用状況を
確認する必要があります。
そこで、使用するコマンドが今回説明する vmstatコマンド です。
キャパシティープランニングについては以下の記事で紹介しているので確認してみてください!
vmstatコマンドについて
vmstatコマンドとは
vmstatコマンドは、メモリや、仮想メモリの詳細な情報を、継続的に確認できるコマンドです。
vmstatコマンドを使用することで、メモリの使用状況、スワップの使用状況などを確認することが出来ます。
vmstatコマンドの使用方法と出力結果
vmstatコマンドの書式は以下です。
vmstat 「表示間隔(秒)」 「回数」
表示間隔と回数は省略が可能です。
省略した場合は、1回だけ、表示結果が出力されます。
表示間隔、回数を省略した場合の出力結果。以下のように1度だけ出力されます。
test@localhost ~]$ vmstat
procs -----------memory---------- ---swap-- -----io---- -system-- ------cpu-----
r b swpd free buff cache si so bi bo in cs us sy id wa st
1 0 43956 68020 32 194720 0 2 136 5 52 104 1 1 98 0 0
[test@localhost ~]$
表示間隔、回数を指定した場合は以下のように出力されいます。
以下の例は、5秒間隔で、4回出力結果を表示するよう指定しています。
test@localhost ~]$ vmstat 5 4
procs -----------memory---------- ---swap-- -----io---- -system-- ------cpu-----
r b swpd free buff cache si so bi bo in cs us sy id wa st
3 0 43956 68020 32 194720 0 2 136 5 52 104 1 1 98 0 0
0 0 43956 67960 32 194720 0 0 0 0 78 158 1 1 98 0 0
0 0 43956 69016 32 194720 0 0 29 85 94 175 2 1 97 0 0
0 0 43956 69048 32 194720 0 0 10 6 71 137 1 1 99 0 0
[test@localhost ~]$
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vmstatコマンドの出力項目の説明
vmstatコマンドを実行した結果、出力される各項目の意味について説明します。
[test@localhost ~]$ vmstat
procs -----------memory--------------- ---swap--- -----io---- -system-- ------cpu---------------------------
(1)r(2)b(3)swpd (4)free (5)buff(6)cache (7)si(8)so(9)bi (10)bo(11)in(12)cs (13)us (14)sy (15)id (16)wa (17)st
1 0 43956 68020 32 194720 0 2 136 5 52 104 1 1 98 0 0
[test@localhost ~]$
項目 | 説明 |
---|---|
(1) | 実行待ちプロセスの数 |
(2) | 割り込みが出来ない、スリーブ状態にあるプロセスの数 |
(3) | スワップのサイズ(KB) |
(4) | 空きメモリのサイズ(KB) |
(5) | バッファに割り当てられているメモリのサイズ(KB) |
(6) | キャッシュに割り当てられているメモリのサイズ(KB) |
(7) | ディスクからスワップインされているメモリのサイズ(KB/秒) |
(8) | ディスクからスワップアウトされているメモリのサイズ(KB/秒) |
(9) | ブロックデバイスから受け取ったブロックの数(ブロック/秒) |
(10) | ブロックデバイスに送られたブロックの数(ブロック/秒) |
(11) | 割り込み数(1秒当たりの回数を表示) |
(12) | コンテキストスイッチの回数(1秒当たりの回数を表示) |
(13) | ユーザープロセスがCPUを使用している時間の割合 |
(14) | カーネルがCPUを使用している時間の割合 |
(15) | CPUがアイドル状態の時間の割合 |
(16) | ディスクI/O(読み書き)待ちの時間の割合 |
(17) | ゲストOSがCPUを割りあってられなかった時間の割合 |
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この記事を書いた人!
ゴリタン
インフラエンジニアとして、ネットワークとサーバーの運用・保守・構築・設計に幅広く携わり、
現在は大規模政府公共データの移行プロジェクトを担当。
CCNPやLPICレベル3、AWSセキュリティスペシャリストなどの資格を保有しています。